かわいい生意気のリスク

photo credit: anarchosyn via photopin cc

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「それ違うじゃんー」

「意味不明だしィー」

子どもらの通う学校の社会科見学の引率お手伝いをした。

とある会社の社長さんの話を聞いて、
お前何様?な発言をする児童、
かたや、深々と頭を下げてありがとうございました!と言える児童。

人間の出来た社長さんは、どちらにも笑顔のまま話し続けたが、
さんざんお世話になった上に
その態度。
申し訳なくて穴に入りたくなった。

それに、人間出来た大人ばかりじゃないよ、この世の中は…
虫の居所悪い大人に
生意気な口きくリスクは大きい。

親の目のない所で、親の手の及ばぬ所で、
子どもたちはそれぞれ自分が身に付けた他者への対応の仕方で、
他人と社会と接しているのだなぁ、と背筋寒くなった。

〈王様の耳は〉

子どもって、多分ずっと昔から辛辣なものなのだと思う。

それは、洋の東西を問わず
王様の耳はロバの耳!と言わずにおれない。それが子どもなのだろう。

状況も空気も読まず、
感じたことを口にする子どもらしさ、
も素晴らしい。

けれど、
批評眼は持ちつつも、安易な批判はしない姿勢。
それが子ども自身の身を守る、身に付けるべきサバイバル能力の一つなのだろうと感じた。

しかし、言うは易く、行うは難し…。

〈鬼〉

上の二人には
生意気や高飛車発言があると即座に
「お前何様?お子様だろ!」
と注意して口をはさむ私。

末娘(5)の生意気発言をチビだからそのうち直るだろ、
と甘く受け流しがちなのを今からやめようと心から思った。

親が目を細めて見る子どもの生意気を
他人はそうそう目を細めて見ちゃくれない、小学生も高学年になったら特にね。

本当は親以外の周囲の大人にとがめられ、たしなめられる場面が、
子どもたちに沢山あることが大事なのだと思うんだけどねー。

だから、息子よ、

野球のコーチに怒鳴られて小さくなるあなたを見て、
思わず微笑んじゃうのは、鬼母だからじゃないのよ。

オホホホホ。愛です、愛。