先生、みんな幸せになあれ 【モンペア通信】

photo credit: yuichi.sakuraba via photopin cc

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縁あって、若手の小学校の先生の勉強会や保育士さんの集まりにお邪魔させてもらうことがある。

自分の子どもと関係ない先生の話を聞くのは面白い。
若い先生も、直接関係のない保護者の意見を聞くのは面白い、と話していた。

お互い直接関係あったら客観視も抽象化も難しいもんね。

こんな先生はイヤだーとか、
こんな主任が上司じゃイヤだーとか、
こんな保護者はイヤだー
みたいな話をしながら

「あー、それ私もやってるかもー」

と密かに思い当たることがお互いにある。

お互い、自分の学校での反省と感謝につながりますね〜、アハハ、という距離感がいいのかもしれない。

時に、距離のある先生や、保護者の話を聞くのは
どちらの立場にいてもおすすめ。

まずは自分が

真面目な若い先生と先生予備軍の学生に、

「自分ら、今、何やるといいと思いますか?」

と尋ねられたので、とっさに答えた。

「授業力つけるとか、見聞広めるとか、色々大切だろうけど、
とりあえず、先生、幸せになって〜
それが子どもたちとクラスを幸せにする第一条件だとおもうよ〜」と。

とりあえず、先生、自分がリア充でいるためにどうしたらいいか考えて、幸せになって、と。

小学校でも、保育園でも今まで出会ってきた「子どもたちを幸せにしてくれる先生」は、たいていリア充だ。

未婚既婚、子の有り無しは、関係ない。
多分、雇用形態はかなり関係ありそうだ。
ここで言うリア充って自己管理が出来てるということも大きい。
きちんと自身の生活を回せている感を持ってるというか、
自分が望む方向に向かって充実して生きてます!という先生の姿が、子どもに希望と好奇心を持たせるのを肌で感じてきた。

大変だけど幸せそうで楽しそうな先生を見て、
子どもの頃の自分も
先生になりたいな、と思った。
テンパる自分は随分と、そんな先生たちに救われてきた。子どもの時も保護者になっても。
勿論、逆の体験に苦しんだこともある。

情熱だけじゃ

子どもを取り巻く環境は、年々混沌としてきている。
親たちも不安定な時代だからこそ、
先生が安定して幸せでいることが、子どもたちの幸福につながり、救われる子どもも増やすのだと思う。

小学校の先生も保育士も
派遣や臨時、短期契約、が増えているというニュースを聞くと、つらい。教育と保育の質の低下につながり子どもたちに皺寄せの行くことが眼に浮かぶから。

ほんとうに頑張っている先生をきちんと評価する仕組みと、
手厚い条件で安定して幸せに働ける環境を作るのが、教育や保育の質をあげる必須条件だと感じる場面が日常的にある。

子どもが好きだから、子どものために、子どもに関わる仕事をしたい、という志と熱意だけでは続かないのが現実だ。
子どもに関わる仕事を経済的な理由で途中で諦めた素晴らしい先生や保育士を何人も知っている。

現場で先生や親が、出来ることをひとつひとつ
やり続けるのも勿論大事だけど、
国や自治体は、若く志のある人の情熱に過剰に寄りかからず、子どもに関わる人にきちんと予算をつけて欲しい。
地元の首長さんに意見をいう機会があった時にも何度も訴えたけど、そうそうすぐには変わらない。

だからとにかく、子どもの幸せのためにも、
若い先生も先生の卵も
まずは自分がしあわせになぁれ〜。

と答え続ける。