日本にうまれて良かったな

「日本にうまれて良かったな・・・」

娘(9)と息子(8)と母の三人がテレビをみている横で

レゴ人形の頭のポッチにレゴ人形をのせ、またその人形の頭に別の人形をのせ、またその上に人形をのせ…

と、ひたすらレゴの人形を縦に連結していた末娘(5)がつぶやいた。

マララ。

女性が教育を受ける権利を主張して、

女性が学ぶことを良しとしない勢力によって、登校中に銃撃されながら一命をとりとめた16歳の少女。

彼女の人生を追うドキュメンタリーだった。

〈わからないだろう〉

娘(9)や息子(8)は、「酷いな…」とか「何で女の人が勉強したら困るんだろうか?」とか、

「だからって、日本で学校行けるのは有難いとしつこく言われるのは・・・」とか

色々なことを言いながらみていた。

でも、末娘は、ひたすらレゴの人形を連結しているので

聴いていないだろう、よくわからないだろうと思っていた。

それが、黙って聞いていて番組終了した後の一言が、

「あー、日本にうまれてよかったな・・・」

ちょっと、ガツンと来ましたよ、母は。

〈わかってる?〉

他人がわかるかどうかは、自分にはわからないんだなー。

まだわからないだろう、この子にはわからないだろう、こそ

わかってない大人の考えなんだなー。

とね。

誰の心にも存在するであろう

自分はわかっていて、
他人が何をわかるべきか、
他人が何をわからないか、もわかっている気になる傲慢さ

それこそが、平和を遠ざけているんじゃないか。

とマララを襲撃した人たちの心の一部と重なったようで背筋寒くなりながら

一緒にレゴの人形を縦に縦に・・・と連結させていった母です。。。

ってか、なんでレゴの人形、こんなにいるの!