ゆらゆら、揺れる学校の価値

yokonarabi

「いいなー、私も予防接種で遅刻したいなー。」

我が家は、予防接種は放課後か休日、
余程のことがなければ学校は休ませない、
というスタンスだ。

仕事の都合で、学校行ってくれなきゃ困るという、大人の都合もある。

楽しいことばかりとは言えない学校を、行っても行かなくてもいいもの、
と最初に感じさせたらどうなるか自信がないのもある。
これも大人の都合だね。

幾つかの学校の先生に話しをうかがう機会があったのだけれど、
皆、学校に対する価値観の多様化への対応に苦慮されてるようだった。

学校は必要な日数だけ行かせて、習い事やインター、芸能活動、短期留学を優先する家庭、
(学校からみたら学校休むに値する)重要度ではない用事でも気軽に遅刻、早退を繰り返す家庭、
がここ数年とても増えているのだという。

意外だったのは、これが都心部に限ったことではないことだ。

我が家の子どもらも、色々な家庭の色々な方針を目の当たりにして

「わたしも、放課後じゃなくて朝、病院にいって遅刻したいなー。」

「ぼくも、学校休んで旅行いってみたいなー。」

など口にすることがある。

〈ゆれる・・・〉

私が話をうかがった
先生たちは皆
「う~ん・・・と思いますが、それぞれのご家庭の方針ですから」…とおっしゃっていた。

先生にとっても難しい時代だ。

確かに
価値観の問題だし、状況にもよる、
簡単に答えの出ない問題なのかもしれない。

今は、
皆勤を目指す子どもらを、少々嫌がっても尻叩いて送り出している私だけれど。

それも友達や先生、様々な条件に恵まれているからだと思う。

ちょっと先の自分の取るべき対応もはっきり見えないよ。

6年生の2月、3月の教室がガラガラと聞くと、自分が一番名残惜しく通学した時期だから寂しい気もするけど・・・。

急速に、学習の仕方も価値観も多様化している現代…

みんなが、揃って学校行く時代は、もしかして、そろそろ終わるのかな。