リーダーシップ教育はフォロワーシップ教育と共に 『社長のまわりの仕事術』by 上阪徹

自分の人生のリーダーシップを取ることは

誰にとっても大切だ。

どこの小中学校でもリーダーシップ教育に取り組んでいる。

しかし、ほとんどの人は社会に出た時

フォロワーとして

社長やリーダーを支えることの方が多い。

リーダーシップを取ることが得意ではないが

フォロワーとして素晴らしい力を

発揮するタイプの人もいる。

小学校でリーダーシップを取れる子ども以外は

自信を失いがちなのを見て

半分足りないと感じてきたが

やはり

リーダーシップ教育と、フォロワーシップ教育はセットで

おこなうのがハッピーだな、

と本書を読んで思いを強くした。

文字通り、社長の「まわり」の仕事に

スポットライトを当てた

ありそうでなかった、

あって欲しいと潜在的に望む人の多いであろう本。

本書を読むと

「すごいトップ」を「すごいトップ」

足らしめている最大の要因は

社長の「まわり」なのだという事実を

世の社長も「まわり」も

突き付けられるのではないか。

私にとっては

「すごいトップ」の下で

振り回されたことも

「まだすごくないトップ(笑)」の下に

いるのも

全て自分の力不足と思い知らされると共に

明日から使える思考とスキルに

「やったるぞ〜」という元気の湧く本だった。

フリーランスであっても皆

ある時は社長業をおこない

ある時は社長の「まわり」の仕事を

おこなっていることを思えば

万人に必要な仕事のヒントがある。

あまりに素晴らしい本なので

独り占めして

付箋のページの思考を自分に身につけてから

紹介したいという

ケチな考えも浮かんだ(笑)。

しかし

トップを支える思考とスキルを

惜しみなく披露している

社長の「まわり」の方々と

社長の「すごさ」とまわりの「すごさ」が

どのような方法で化学反応し

引き出しあっているかを

余すことなく書いている筆者の

潔ぎよい筆に打たれてシェアすることにした。

ソフトバンクの孫さんの自伝を読み

いたく感心していた娘(中1)の側にも

さり気なく置いておくつもりだ。

きっと

大人って大変そうだけど

リーダーもフォロワーも

面白いことやってるんだな

と思えて

大人になる楽しみが増えるんじゃないかな。

大人にも子どもにも

社長にも「まわり」にも

おすすめ。