吐くか、吐かぬか、吐かせぬか。

small_770155645
photo credit: brandoncripps via photopin cc

揺れる機内で、小さな悲鳴と、誰かが吐く音。
今年、子ども達(7,6,3歳)を初めて飛行機に乗せた。
初の飛行機は、悪天候で大揺れ。
がたがた揺れたと思ったら、身体がフワッと浮き、飛行機ごと下に落ちる、の繰り返し。
飛行場に降りられず、旋回している間、
あちらこちらで、吐く人が出て、それを片付ける人たちやCAさんがバタバタ。
私と、娘(3)と息子(6)は並んで座っていた。
気を紛らわすためにアニメを見せていたけれど、しばらくすると
「ママ・・・」と言ってこちらを向いた二人の顔がみるみるうちに真っ青に…。
その初めてみる、絵に描いたような真っ青な顔を二つ見ながら、
「あー、人間の顔って、マンガみたいに、本当に斜線が入るように青くなるんだな…」
と思った。
〈てあそび〉
これは、二人ともヤバイな…。
そこで、母は二つの青い顔を見なかったことにして、「面白いことを思いついた!」と笑顔全開。
座ったままで体を少し動かす必要のある手遊びや、じゃんけん遊びなどを、次々に繰り出した。
揺れにフォーカスする余裕がないように。
すると、みるみるうちに二人の顔に血の気が戻って来て、
しばらくすると笑顔ではしゃぎだした。
結局、「寝てる人もいるから静かにねー」と言い聞かせながら
小さく歌ったり、小さく手遊びしたり、小さくゲームしたりして、
二人は、吐瀉物香る機内の中で、吐くことなく
楽しいテンションのまま、別の空港に着陸できた。
(伝染るんです…)
はじめ身を固くしていた息子の隣の人は、楽しそうな息子をまじまじと見ていて、それに関わるうちに、リラックスしてお喋りしだした。
一方、離れた席に座っていた娘(7)は、前方で吐いた女の子や、周囲を揺れに身を固くする人たちばかりに囲まれて、同じ様に身を固くして、吐いた。
気分は、そして体の調子や、色んなものは、みぃんな、伝染するのだ…。
色んな意味で揺れる時代に生きている自分たちも
ここで、何にフォーカスして何に伝染するのか、何を伝染させるのか
選べるんだよね、例え、今いる席を動くことができなかったとしても。
そして、今
子どもを吐かせまい、と知恵を働かせるのに精一杯で、気持ち悪くなる暇もなかった自分を想う。
誰かのことを考えて、動くことが、結果自分も救うことになる。
揺れる時代に、子どもやら、何やら背負っているのは、時に面倒くさいけど
その重さが、実は自分も救うんじゃーん。
などと、
年末な月末に40度超えの娘に添い寝しつつ…つらつらと考えている。
そして…
とりあえず、
この風邪は、伝染りたくない…。
これも選べんのかな…
いや、選べんのだ選ぶのだ選ぶのだ…ブツブツブツ…..w