良妻賢母をやめました

良妻賢母をやめた、というと

「おめー、良妻でも賢母でもないだろー」という突っ込みが

主に身内から入りそうだけど…。

要するに「良妻賢母であらねばならぬ」という呪縛が解けたということ。

母が、至れり尽くせりのカリスマ主婦(当社比)だったので

食卓に乗る皿数から、

弁当の色彩から、家の掃除の精度、

夫の身の回り全般の世話から、

子どもへの遊び・教育・健康への目配り、、、

あらゆるところで、小さい頃から見ていた母が基準だった。

それと比較して、「まだまだ、まだまだ、まだまだ」と感じ続けてきた。

私は、

子ども3人いて、育児も家事もほぼワンオペで、仕事もしているのに!

わたしは、わたしなのに!

昭和の館

保育園の仲良し家族たちから

「自分も出勤するのに夫のスーツにアイロン掛けて、靴まで磨くなんて!!」

と驚かれ、我が家が「昭和の館」と名付けられてから何年経つだろう。

育った家の基準しか知らない自分への衝撃で

その後、色々な家庭の家事育児についてリサーチしたり

新しい家電やツールを試して効率化を図ったりしてきた。

とはいえ、幼少期から染みついた文化は、なかなか変わらない。

今年は、自分が体調を崩したり、実家の母が一時入院したり、

仕事が忙しくなったことで、一気に使える時間と体力と精神力が不足した。

末っ子が小4になり、育児の物理的負担が大幅に減った。

上二人が中学生となって様々な場面で戦力になった。

いろんな条件が重なったところで

知人(すてき大人男子・奥さん好き・高校生のお子さん持ち)が

「うちの奥さん、平日はご飯作らないよ、だって働いてるから」

と当然な感じで、言い放つのを聞いた。

その時の衝撃たるや。

そうなんだー、そういう常識もあったんだー!!

ご飯って毎日3食作らなくてもいいんだー!

今までも、外食や中食を利用してきたけれど、何となく罪悪感があった。

なんなら「家事育児ちゃんとやらなきゃ、誰からも愛されない」ぐらいの強迫観念もあったのかもねー。

実際は、夫は超寛大な男なので、別に何をしなくても特に何か言うこともないんだけど。

で、アホらしくなって

やっと「良妻賢母」の呪縛が解けたわけ。

いやー、時間かかったなー。

Relax&Inspire

昔から、自分の持ちたい役割それぞれにテーマがあって

妻として、母としてのテーマは「Relax&Inspire」でやってきた。

他人をリラックスさせること、インスパイアすること、その環境作りを追求するのは

自分の特技で趣味だから、今後はこれだけでやってくことにする~。

「Relax &Inspire」ってば、どこぞの車のCMにでも出て来そうなキャッチコピーだけどね。

まぁ、それが無理せずやれる自分。

思えば、私の過ごした中高の校訓は

「良き妻たれ 良き母たれ 良き社会人たれ」だった。

なんたる!素直な私(笑)!

でも、もう卒業したから…

わたしは、どんな「たれ」からも逃れて

「たらたら」行くよ~♪