子どもを被害者にも加害者にもしない、のは大人の責任

生徒が給食に下剤を入れ、女性教諭が緊急搬送された、というニュースが流れてきた。

以前、子どものクラスでも、

同級生の給食に異物を入れる計画があった。

理科室から持ち出した薬品と

自宅から持ち出した調味料とを、混ぜた液体。

子ども同士のトラブルの延長線上での、腹いせの手段。

我が子含む多くの子が、計画に誘われて断ったり、

液体を作るところを目撃していた。

それを、親に報告したのは

一部の子どもだったが

私を含む事前に計画を知った保護者が

管理職(当時)に連絡して、直前で計画は流れた。

その後、その計画は無かったこととなり、

子ども達に注意すべきだと訴えた保護者に対して

担任(当時)は

「液体の瓶が見当たらないし、あくまで噂ですから」と答えた。

他人の食べ物に異物を混入させることを

単なる「いたずら」として見逃すことが

子ども達の為になったのか?

子どもを被害者にも加害者にもしないように

動くのが、周囲の我々大人の責任ではなかったか?

今度のニュースを耳にして

「なかったこと」にする文化が

児童のみならず教員をも危険にさらすのだ

と気付いてくれただろうか。

そんな淡い期待、

抱くのが間違いなのかもしれないけれど

気付いてくれたらいいのにな。