万引き防止教育が低学年から必要だったね、忘れてた。


今迄の人生で万引きの誘いを受けたのは一度だけ、小学2年の時だ。

近所のスーパーで仲良しの友達が
私ともう一人の友達に
棒付きキャンディーを指差して
「アレ取ろう」と言った。

強引な感じだったけれど
「え?嫌だよ」と言ってもう一人の友達と走って逃げた。

帰宅して、母に話した。
もう一人の友達のお母さんと母が、二人であたふたと学校へ行った。
その後ろ姿を見送りながら、「あー、やっぱり悪い事だったんだな〜逃げて良かった」と思った。あの時のドキドキしながらもホッとした気持ちをよく覚えている。

あの時何故、誘いを断れたのかな?と考えるけれど、よくは思い出せない。

盗む事は悪い事だ、と知っていたから?
おやつに困っていなかったから?
スリルを求める気持ちがなかったから?

警戒中

今、近所の商店街の文房具屋も、駅ビルの雑貨屋も子どもだけで来店した客を店員さんが見張ったり、声をかけたりしている。

それだけ、そういうことがあるということだ。

お金に困ってやるのではなく、ゲーム感覚でやる子も少なくない、という。
子ども達の間では、それを自慢する子もいるみたいだけれど、自慢した子がやってるかもどうかもわからない。武勇伝と思う子がいるのは、昔も今も変わらないようだけれど。

あの頃の自分が何故逃げられたのか?
あの時、友達が何故万引きしようとしたのか?

わからない。

でも、
大人になった今、
子ども達に出来ることはあるように思う。

ひとつは、万引きは悪いことで犯罪だということを教えること。

ネットショップ全盛の今、実店舗を持つ店が低い利益率で頑張っている。
商品を丸ごと取られたら大打撃で、死活問題だ。

その行為は誰かの生活を脅かしているかもしれない。ゲームじゃ済まない。

大したことない

二つめに、店が対策を講じて警戒しているのだから、紛らわしい行動を取らないように気をつけることを教えること。

言い分を聞いてもらえず、悪者扱いされた子が、大人不信になり本当に悪いことをしはじめたケースを知っている。

用もないのに一人で店をうろつかない、とか

商品と紛らわしい自分の持ち物は鞄にしまう、
とか

レシートもらっとけ、
とか

買った品物のテープはお店の中で剥がさない、袋から出すのは店の外で、

とか。

大したことない事だけれど
子どもが無駄に傷つくことを
避けることは出来るはずだ。

傷つくことで成長する、という考え方もあるのだろうが、
人生には必要のない試練もある。特に子どもには。