子どものゲームを止めにいったママがゲーム中毒になって、ゲームの何がヤバイかわかった話。

ゲームしないと友達の話についていけなくてつまらない。みんなやってる私もやりたいよ〜。

小学生あるあるだ。

学校の保護者会でも中学年以降は「ゲームのやり過ぎをなんとかしたい」という話題がよく出るね。

ゲームはね、
賢い大人が大勢集まって、知恵絞って、お金かけて、あなた達子どもがハマる仕掛けを山ほど集めて作っているんだよ。そりゃ、やめられないさ!

賢い大人集団が作った罠に太刀打ちできるわけがないのよ!!

とか、言っちゃってた私。

その罠に自らが足を踏み入れるとも知らずに…。

中毒ってば

長女の
「時間決めてやるから」という繰り返しの頼みに折れ、ゲームをインストール。

母の携帯にゲームを入れたら、子どもが勝手にやり過ぎることはないしね…。

元々、私はゲームをしないのだが、
子どもら3人が順番にワイワイやるので、思わず参戦。

猫を増やして働かせ、畑の作物を育て、それを材料にケーキなどを作る店を建て…と自分の島を開拓していくゲームだ。

牧場系箱庭ゲーム、というらしい。

これが、意外と面白い。

子どもが飽きないように
畑にまいた種はすぐ小麦や人参となり、
不死身の豚からは切り身の肉が次々出て来る。

教育ゲームというけれど
教育上どうよ?と思いながらも楽しい。

とにかく展開が早いので、
すぐに収穫、生産、販売出来て
簡単に達成感を味わえる。
簡単に稼げちゃう。

働き手のにゃんこも
指示通りさっさと働く。

現実の世界では、簡単に結果の出る仕事ばかりではないし、指示を出しただけで即成果を出してもらえることばかりではない。

楽に達成感を味わえることにも、
にゃんこの可愛い動きにも癒され、
子どもより母がハマってしまった。

仕事がひと段落して、ホッとした瞬間に
「あ、そろそろ畑の人参収穫しなきゃ」とか「材料のチーズ足りてるかな?」と思い出してしまう。

電車に乗った瞬間に「にゃんこたち暇してないかな〜仕事させないとな〜」とついゲームアプリを開いてしまう。

にゃんこの前にリアル部下の進捗確認しろよ!という感じである。

ジャックされた潜在意識

通勤電車の中で、Kindleアプリ開いての読書タイムが、全てゲームに置き換わった。

ゲームをしている間だけ、自分の頭を使っているならいい。

一番の問題はゲームをやっていない時間まで奪われていることだ。
明らかに潜在意識のメモリを食っている感覚があるのだ。

寝ている時だけでなく、意識にのぼらない頭のバックヤードでは学んだことの再構築や、経験したことの整理をしていると言われる。

アイデアがまとまらない時、材料を頭に放り込んで別のことをしている間にアイデアが練れている経験は、誰でもあるだろう。

明らかに別のことをしている時にゲームの世界が脳のバックヤードを使っている感覚があるのだ。

ヤバイ…これはヤバイ奴だ…。
アルコールと同じだ。
飲んでいる時間以外の時間も侵食してる「奴」と同じだ。

ということで、ゲームの時間を減らすことを試みたけれど、なかなか止められないので携帯の機種変を機にアプリを消してやっと止めたのであった。
物理的に遮断しないと止めらない心弱い私。
これが、中毒…。

ゼーゼーハーハー。

以前、息子がDSのポケモンのゲームにハマった時に何だか脳がいつも興奮し、覚醒しているような変な様子になり、嫌な感じがしたことがある。

あの時もゲームの時間以外の意識を侵食されていたんだな。

試行錯誤っごっごっ

日常生活や仕事、勉強にゲーミフィケーションを活用することが有効なのもわかる。

子どものコミュニティーでゲームを一切しないことが難しいのもわかる。

でも、だけど、
ゲームとの付き合い方は慎重にしようと思った。
やってもいいのは一回完結系にして、長期的に戦略練る系、RPGはもう少し大人になってからにした方がいいのかな、などウダウダと考えている。

無意識に潜在意識を侵食されることほど、怖ろしいことはないもんね。

というわけで、私がiPhoneから「にゃんこ」を消して2年。
今、子どもらは、私のiPhoneやiPadで「マイクラ」にハマっている。

ゲーム完全禁止の子どもの、ゲームしたさに端を発する問題行動発生率が高いので、
ゲームを禁止することはしない方針だけど…。

週に2,3回、それならいいのか?ほんとに?
ゲームとの付き合い方、常に悩ましい。

子どもを巡るアレコレ、
これといった正解のない中で
いつも試行錯誤だ。

つかれるべーー。