ベテラン先生に学ぶ「良い子」の作り方レシピ

iiichigo
「あの子?あぁ、普通の子になったよ、っていうか良い子になったよ〜なんか張り切ってるよ」

4月のクラス替えから、もうすぐ3ヶ月。
娘(10)に尋ねたのは、最近の同級生の様子。
1年生からずっと「扱いずらい子」のレッテルを貼られて周りと何かと摩擦が多かった。

新しく赴任してきた先生が、
友達に謝らなかった彼を叱った時、
一緒に謝れるようになろうな、と言ってくれたのだという。
そして、怒られ続けた4年間を過ごした彼を先生は、ことあるごとに褒めていたらしい。

「みんな、何か褒め過ぎで気持ち悪い〜と言ってたけど、先生には何か考えがあるんだろうな…」と娘が、つぶやいていたのが4月。

「先生は、良い子になるきっかけをあげたんだよ。
変わろうとしてる子がいたら、からかったりしないで、応援すんだよ、冷やかさないで見ているのも応援なんだからさ〜」

というと、娘は「なるほどね〜そういうことか」と納得していた。

きっかけ

子どもはいつだって「良い子」になるきっかけを待っている。
ここでいう「良い子」は、ありたい自分という意味での良い子だけど。

大人だって同じだよね、
いつだって今より「いい感じ」な自分になれるチャンスをうかがってる。

新学期は子どもたちに、きっかけを手渡す大チャンスだけれど、さすがベテラン先生だよね。

本来の姿は「良い子」だと認めて、
変わるチャンスを差し出すこと。

変わっていいこと、を知らせること。

変わりたいを応援すること。

誰かの変化を
教室の片隅で
見聞きする子どもたちも
たくさんのことを感じて、変化している。

ひとりが変わる、と
周りも変化するんだよね。

はりきり

「良い子」になった彼は、
掃除の時間に
「1年生を手伝いまーす」と
下の娘(6)のクラスに来て
先生たちに
「自分の教室掃除しなさい〜」
と言われてるんだって。

張り切り具合が伝わってきて、
本当にかわいいよね。

ベテラン先生が教えてくれた
「良い子」を作るレシピ。

私なんか、どうせ粉と卵と牛乳と…
ぐちゃぐちゃ混ざったドロドロよ…。

と思ってる子に砂糖をポイとひとつまみ。
「あんたは、
ドロドロじゃないよ、美味しいケーキだよ!」
と知らせてオーブンに突っ込もう。

いい香りがしてきたら、
ほらほら「良い子」の出来上がり〜♪

《あなたと私に今日のtips》
「良い子」になりたい子どもにも

「良い感じ」になりたい自分にも

本来のあなたは「良い子」と知らせよう。

変わるチャンスを差し出そう。

変わっていい、を知らせよう。

変わりたいを応援しよう。

++++
再現性あるレシピなら、こちらの本にも。
教室での「良い子」づくりレシピ満載だけど、家庭に持ち込めることも盛りだくさん。
私も我が家のオーブンに火を入れて、レシピを開き始めたところ。