しゅくだいは、抱っこ。

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photo credit: Tambako the Jaguar via photo pin cc
娘(7)が、「甘えたいよ~」とすり寄ってきたので、
ぐりぐり、うりうり、べたべたと効果音付で、
いちゃいちゃしてみた。
三番目を妊娠中、産科の婦長さんが、
「二人目が生まれたら一人目を可愛がり、
三人目が生まれたらもっと一人目を可愛がらなくちゃだめよ!」
とおっしゃった。
出来てない…。
「一人目は初めてだらけで必死、
二人目の時は一人目もいて手一杯、
三人目はやっと楽しめるのにあっという間に大きくなっちゃうのよ」
とも。
今、その言葉たちを、日々かみしめている。
娘(3)は、都合の良い時は、赤ちゃんのように振る舞いながら、
先日、4歳になった。(ゆえに以後、娘(4))
上二人の時と違って、泣かれても喚かれてもびくともしないお母ちゃんになっていて、
娘(4)には、道端で泣き叫ばれても、おーよしよし、と可愛いく思え、
いつまでも赤ちゃんでいていいのよ、うふ、みたいな余裕。
で、都合よく甘え、都合よく大人ぶる末っ子の出来上がり~。
(ねえさんはつらいよ)
一方、年子の弟がいる長女は、1歳の時から「お姉ちゃん」で
24時間テンパる母からの
早く自分で色々出来るようになってもらいたい(そして、私を楽にして!)
という、切実な期待オーラを背に受けて
さっさと、しっかり者になった。
ゆえに、
甘えたりない、という想いにあふれている。
私も長女なので、
「おねえちゃん、って大変よね~」とお互い肩を抱き合ってみたりもする。
でも、娘〈7〉には、そんな共感も、なぐさめもいらない。
ただ、甘えたいだけなのだ。
だから、婦長さんの言葉を思い出して、
大きくなって、素直になれないことの多い娘(7)と
日々の慌ただしさを言い訳に、うまく甘やかせない私に宿題をだすことにした。
それは、「抱っこ」
毎日、1度は「抱っこ」、恥ずかしくても抱っこ、喧嘩しても抱っこ、重くっても抱っこ。
だって、しゅくだい、だから。
「しゅくだい」という絵本がある。
学校で「抱っこ」してもらう、という宿題がでたことで、
下の子が生れて、甘えるチャンスのなかったネズミの子が
家族中に抱っこしてもらえるお話。
いもとようこさんの、あたたかな絵がストーリとあいまって、心にしみる。
それを、娘と読んでいるから、
「じゃ、うちもしゅくだいね。」の一言で。
「え、別にいいんですけど・・・」
「まぁまぁ、そういわず、宿題ですから」
「ま、そうだね!」
ということになった。
じゃ、ちょっと、今日の分の宿題してきまーす。