トイレの壁は世界に通ず

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みんなトイレの壁に何貼ってる?
え、何も貼ってない?
うちは、狭いトイレの壁に大きな日本地図と世界地図貼ってるの。
〈今、ここ〉
子どもは「今、ここ」の事しか頭にない。
それが子どもの素晴らしさでもあるんだけど…。
私は、「俯瞰」するのが好き。
今いる場所、保育園と自宅と関東近郊の祖父母宅という狭い世界が全て!
という子らの会話を耳にして、
(遠くに旅行に連れていけない自分ら親のことは棚にあげ)
とりあえず世界の広さを知らしめてやろう。
俯瞰しろ、俯瞰。
ということで世界地図を貼ったのだ。

〈ここが日本じゃ~)
くるくる巻かれた世界地図を子らの前にバーンと広げ
「見よ!これが世界じゃ~」
「おぉ~」
「見よ!これが、おまんらのいる日本じゃ~」
「ちいさ~」
「見よ!これが、おまんらの住む東京じゃ~」
「ちいさ~」
以上、大河ドラマ『龍馬伝』の勝海舟せんせと坂本龍馬ら幕末の志士風に。
当時、我が家は、龍馬伝どっぷり時代だったので、このような光景を日々繰り広げ…。
今は、娘(3)も日本地図の北海道と、世界地図の北海道を照合して、
「日本だけみると、ほっかいどー大きいけど、こっちで見ると小さいねぇ」などと
用を足しながら申しております。

〈世界は広し)
上の子らも遊びの中で、
〈今、ここ〉に集中しながら、(ここではないどこか)を取り入れることが増えた。
「そういうこと言うとコスタリカに行っちゃうぞ~」みたいな(笑)
自分のいるところだけじゃなくて、どこかに
知らない遠い世界が、広い世界があるっていうのは
怖いけど、面白いよね。
自分の小ささを知って、世界の広さを知るって、
自分を追い詰めない知恵かもねぇ~なーんて
今日も用を足しながら思う母です。