子育てを乗り切る呪文

small__6117645549あたりまえだけど、忘れがちな、重要なことがある。
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それは、「子どもは、成長する」 ということ。
これを思い出すだけで、楽になることがいかに多いことか…。

娘が、生まれて1か月半くらいの時。
毎晩、授乳やら夜泣きぐずりで睡眠不足だし、初めての育児で全てのことに緊張。
くたびれ果てて、うつろな目で、抱っこひもに娘を入れてエレベーターに乗っていた。
全身重たいし、だるい…。
くたびれ果てた時間が永遠に続くような絶望的な気分…。
傍からみたら、かなりゾンビ風…。

そこへ乗り合わせた40半ばの女性に声をかけられた。
「あら~、可愛い。まだ生まれたてなのね。
今が一番大変よね~。
でも、あと3か月したら、ぐっと楽になるから。
で、また1年したら、すーぐ大きくなって、楽になるわよ。」

その時、暗闇でゾンビ化していた私は、
天から光が降りそそぎ、自分が暗闇の世界から解放されたのを感じた。
「そっかー、ずっとこのままじゃないんだー!
この子、大きくなるんだー!」
当たり前のことである・・・。

(もっとも、これは震災以降、最も有難い最も当たり前でない当たり前である、と多くの親が認識したのだが…。)
まぁ、でもたいていの場合、子どもは日を追って成長する。

抱き癖がつくから、抱っこやめなさい。
オムツ早く取りなさい。
いつも泣き過ぎじゃない?
外野の声が色々あっても、
「一生、抱っこしてるわけじゃないし~」
「 一生オムツしてるわけじゃないし~」
と流し、
頑張って作った離乳食を床にひっくり返されても、
「一生、離乳食ひっくり返してるわけじゃないし~」
と流そう。

「子どもは、成長する」
ということは希望だ。
それを思い出して、今日も過ごそう。
そう、過ごすのだ。

たとえ、この忙しい月曜日の朝に
布団三枚の横断おねしょをされようとも…。
「子どもは成長する、子どもは成長する、ブツブツブツ………..」