今、ここにあるものを、さぁどうぞ。

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photo credit: ddsnet via photo pin cc

私は、最近、
空を取り戻した。

〈下を向いて〉
元々よく転ぶ私は、子どもが生まれてから、抱っこひもで子どもを前にぶら下げ、いつも下を見ながら歩くようになった。
やがて、子どもをバギーに乗せて、出歩くようになり、道の段差を気にしながら歩くようになった。
子どもが少し大きくなって、今度は子どもが転ばないように、地面のでこぼこや危険物に気を配りながら歩いた。
もう、子どもたちは、自分でしっかり歩けるようになったけれど、
いつの間にか下を見て歩くのが、自分のスタイルのようになっていた。
それが、
空を見上げる気になったのは、
空と雲が好きな、@shigotanor さんや、 @toyu3 さんが、空と雲の写真をシェアしてくれているのに出会ったからだ。
彼らの切り取った、空や、雲や光は、そこにある空よりも濃く、深く、自分の手元に届いた。
だから、忘れていた想いをも刺激したのだと思う。

〈ごろり〉
小学生の頃から、空が大好きで
休み時間に校庭で、大の字になって寝ていたことや、
合唱クラブで習った「知らなかったよ~♪空がこんなに青いとは~♪」という歌を
いつもいつも口ずさんで、学校のフェンスにまたがって空を見ていたことも
思い出した。
どこにでもある、空。
空は、どこにでもあって、いつでもあった。
どんな気持ちも、映しながら。

〈ひといき〉
歩きながら、空を見上げるようになったら
首の後ろが少し伸びた。
すると、いつもより少し楽しいような、気がしてくる。
朝の散歩の、気持ちいい青空も、
帰り道の夕焼けも、
もともと、いつでもそこにあった空だけれど、
それを、自分の空として味わえるようになった。
仕事がうまくいかない時も、
子どもを叱り過ぎてしまった時も、
ほっと、一息いれられる自分をつくりやすくなった。
今朝、ひとりで散歩しながら
雲が静かに流れていくのを見ていて、
情報発信するとか、
何かを伝える、
というと、新しい視点や、発見を探してしまうけれど、
今、ここにあるもの、を
今、ここにあるよ、と
ただただ、そのことを
伝えるということも、
大事なんだな、と思った。

〈ありもの)
「飛行機に乗りたいよ~」とせがむ子どもらを結局遠くへは連れて行けなかった夏休みが
もうすぐ終わる。
何か新しいことと出会わせてあげたい、とばかり思っていたけど、
今、ここにあるものを、そっと差し出すのもいいかもね。
私が、
上ばかり向いて、電信柱にぶつかってたら
今度は、誰か、美しい地面の写真をシェアして・・・。